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「そういえば、仕事は何やってるの？」
「え？」
「浅井さんにあなたの連絡先聞こうと思って電話したら、最近新しい職場に勤め始めたから忙しいみたいだって聞いたんだけど…」
私はまさか、下着のモデルやってますとは言えずに、なんと答えるのがいいか悩んだ。
あまり嘘ついても後からバレたときが厄介だけど、あの広告の話は身近な人にはなるべく知られたくはなかった。
「アパレルとか、ネットショッピングの会社です。千瑛さんは、今はどんな仕事やってるんですか？」
「色々やってるよ。病院やサロンの空間を演出したり、化粧品会社と出版社と組んでイベントブースで絵本と薬草の世界の展示企画したりね」
「なんていうか、デザイナーとかクリエイターみたいな感じなんですね」
「そうね。割とクリエイティブだとは思う」
私は自分の生活や仕事観とはかけ離れた場所にいる彼女に憧れを抱きながらも、ちょっと自分の小さな人生と比較してしまう気持ちもあってそれ以上質問するのを止めた。
「見て見て！！めっちゃいい感じに撮れてる」
その時、二つ離れた席の女性達が急に大きな声をあげた。
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