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「莉奈、莉奈、聞いてる?」
怖い怖い怖い!
こんな性格だったっけ?!
「う、ん?なに?」
今、車に乗って何処かに向かい中…らしい。
「本当に会いたかった…。」
「…うん。」
「今、莉奈が帰る場所に向かってるからね」
いや、帰る場所から今離れて行ってるんですけど。
翔太は私の口にそっとキスをした。
「んっぅ…?!?!」
無理やり舌を口の中にねじ込ませて薬を入れられたと同時に眠気が襲ってきた。
「ごめんね、でもこうするしか無かったんだ。」
寂しそうな表情をする翔太を横目に意識はそこで無くなった。
「りなー!りなー!」
「もぉー、聞こえてるよ。なぁに?」
昔の私と翔太の記憶…?
「僕の傍から離れないで!一緒じゃないとヤダ。」
「はいはい、そっちに今行くよ」
懐かしいな〜。翔太は昔私にベッタリだったもんな〜。
「りなはさ、将来何になりたいの?」
「ん〜?そうだな〜、楽して過ごしたいとかかな」
「じゃあさ!僕が将来りなのこと迎えに行ってあげる!僕がりなの家を作ってあげる!」
「あははっ!いいね、楽しみにしてる!」
「僕の傍に居てね!」
「彼氏がいなかったらね…。」
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