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do you want ○○
「いらっしゃいませー。」
コンビニに入ると冷気が一気に体にあたった。
「寒っ!」
「柳沢、そんなんじゃ雪の日過ごしていけないぞ〜。」
「うるさい。子供体温。」
俺は柊を無視してアイスコーナーへと早足で向かった。
「俺、ちょっと飲み物買ってくる。」
飲料コーナーへと向かう柊の腕を掴んだ。
「うぉっ?!え、なに?」
「お金、俺自分で先買ってるから。」
柊は戸惑いながら俺に五百円玉を渡してきた。
柊が飲料コーナーへと向かうのを見てから、アイスをとりレジへと向かった。
レジ袋をもち柊のいる飲料コーナーへと向かった。
「おーい、柊。」
「お前早くね?!」
柊は優柔不断なのかまだ飲み物が決まっていない様子だった。
「アイス溶けますよー。」
「待って待って、今決める。」
「何に悩んでんの?」
柊が指を指してきたのは、りんごジュースとオレンジジュースだった。
「ぶふっ!子供かよ!」
小さい子供を思い出して、思わず笑ってしまった。
「あー、りんごジュースでいいんじゃない?」
俺はリンゴはあまり好きではないが適当に言った。
「そうするわ。」
柊はすんなりとりんごジュースをとり、アイスコーナーへと足を向けた。
「柊の分のアイスも買った。」
「は?!ま、まじで?」
「早くジュース買ってこいよ〜。」
驚いている柊を無視して、ジュースを買ってくるように急かした。
「ありがとうございましたー。」
コンビニに出ると近くの公園まで歩いていった。
最近急激に温度が下がり雪が降るんじゃないかと思っているほどだ。
「柊はりんごジュース好きなの?」
「普通だな」
「好きなジュース買えば良かったのに」
「ふふんっ!俺は酒が好きだからな!」
「嘘つけ」
ふざける柊を持っていたレジ袋で叩いた。
たわいのない話をしていると公園が見えてきた。
「やっぱりブランコでしょ!」
俺はそう言うと走ってブランコへと向かった。
「おい!フライングっ!」
俺は柊よりもはやくブランコに着くことが出来た。
「はぁ、はぁ、」
「お疲れ様〜、アイスどうぞ〜」
運動が人一倍得意だった俺は余裕の笑みを浮かべた後、買ったアイスを柊に渡した。
「パピコ…?」
「仲間の証でしょ?だから半分こ。」
「あははっ!はー、やばい。お前やっぱりおもろいな!」
「じゃありんごジュースも半分こするか?」
柊が変なことを言うため、渡そうとしていたパピコを投げつけた。
「する訳ないだろ、ばーか」
だって俺、りんごジュース嫌いだし。
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