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ナイトメアその2 「何・・・コレ?」
「だから、何かがココに置いたんだってば!」
目の前の巨石の表面のニコニコマークがしゃべる。
「何か・・? 誰かじゃ無いのか?」
巨石に向かって話し掛ける僕もどうかとは思うが、とりあえず、他に誰もいないし、このしゃべる巨石に話し掛けるしかない。
「そう。何かがココに置いたんだってば!」
巨石は同じような返答をする。
幾本もの乾いた白樺らしい丸太に乗っかったピラミッドに積むような白っぽい直方体の巨石、重さは十数トンは有りそうだ。
しかも、玄関の方を向く、その巨石の表面には小さなニコニコマークが記されており、それが妙に動いてしゃべるのだ!
「うん。何かがココに置いていったよ!」
巨石はニコニコと微笑む。
(この巨石の撤去費用って・・幾ら掛かるんだろう?)
車庫から車を出せずに焦る自分がいる──
微笑むだけの巨石・・・
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