※ たまゆら ※

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きらきら きらきら…… かけがえのない 宝 きらきら きらきら…… 眩しき 宝 きらきら きらきら…… 輝かぬ 時代  水面を流される 我らが乗るは  木の船か 泥船か はたまた 誰にも乗れぬ 笹船か くるりくるりと まわされて 岸辺に寄る術もあらず 神がいるならば 仏がいるならば 我が手の宝を 守りたまえ 我が手の宝を 奪いたまうな 此方の人は 異国の空へと昇っていった もう我が手から 誰も奪いたまうな 命の宝 奪いたまうな
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