3人が本棚に入れています
本棚に追加
マジーナは何とかセイラーが歌を続けることが出来ないかと考えてはみたが、当てがあるわけでもなかった。
そんなある日、街の工房で楽器を修理していると、とある話を耳にした。
地元のオペラ歌劇団が、歌い手を募集しているらしい。
その歌劇団は大きな劇場を持っており、歴史のある大所帯の歌劇団だった。
早速マジーナはロメロも連れて、セイラーを歌劇団の主催者に会わせた。
「ふむ、してそのセイラー君は目が悪いんですな。」
マジーナはそこが心配だった。
とにかくセイラーの歌を聞いてもらえば、その魅力がわかってもらえる自信はある。
ただ、歌を聞いてもらえなければ意味がない。
最初のコメントを投稿しよう!