セイラーとサーカスと

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 歌はマジーナという楽団を指揮する老人が教えてくれた。  母が教えてくれたようなオペラとは少し違っていて、展開のある起伏に富んだ歌だった。  マジーナもすぐにセイラーの歌声に魅了された。   セイラーはすぐに歌を覚えた。  そしてテントに戻るとセイラーの歌に合わせてロメロが踊って、練習を重ねた。  このサーカスはストーリー仕立てになっていた。  オープニングにロメロが登場し、マジーナの合図で楽団が演奏を始め、セイラーが歌い出す。  この演出は効果的に挟まれ、サーカス全体の雰囲気を作るのに貢献していた。  
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