放送室

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そう聞かれてもすぐにはわからない。 でも、考えられることは最悪の状況だけだった。 「まさか、16歳にアザが出現するっていうのは最初の1人に限ったことで、感染していく時には年齢が関係なくなっているとか?」 恐る恐る自分の考えを口にする。 それは考えたくもない事実だった。 「そうなのかもしれない」 純也はうなづくと、階段を駆け下りて2階の廊下に誰もいないことを確認すると、窓の外へ視線を向けた。 同じように外を確認してみると、数人の警察官が一般人と思われる人々に向けて拳銃を向けているのが見えた。 そして、容赦なく何発も発砲する。 外を逃げ惑っていた人々は次々に倒れ、血がコンクリートを染めていった。 「なにこれ……!」 あたしは手で口をふさいでその光景に目を見開いた。 「警察官に感染したんだ」 純也が顔をしかめて言う。 そんな……。 助けてくれるはずの存在が殺人鬼になってしまうなんて、考えてもいなかった。 これじゃいつまで待っても助けは来ないということになる。 「ど、どうしよう」
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