悲鳴

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あたしは自分が生き延びるために他の生徒を攻撃してきた。 結局、殺人鬼になってしまった子達と同じことをしてきたのかもしれない。 そう考えると強いメマイがしてふらついた。 咄嗟に純也が手をかしてくれる。 「雪のことが好きだったのに!」 続いて言われた言葉に衝撃はなかった。 日ごろから、そうではないかなと感じていたからだ。 それよりも香は雪に気持ちを伝えることすらできないまま、雪は死んでいったのだ。 そのことのほうがよほどショックだった。 香は雪の隣で泣き崩れる。 「遥。少し離れていよう」 純也に言われ、あたしは重たい体を引きずるようにしてその場を離れたのだった。 ☆☆☆ 校門前まで移動してきても、死体の山は変わらなかった。 どこまでも道路をふさいでいる人、人、人。 車も通れなくなって、何台も乗り捨てられている。 「香に悪いことしちゃった」 呟くと、純也が手を握り締めてくれた。 その手は血にぬれていたけれど、ちゃんと暖かさを感じられるものだった。 「香だってきっと、俺たちと同じことをした」 純也が希望的想像を口にする。
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