武器

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生徒の目を見ていると、それは灰色から通常の色へと戻って行った。 「やっぱり、そうなんだ……」 それは絶望とも取れる呟きだった。 殺人鬼が死んでも感染は止まらない。 すべての殺人鬼からアザを切り取らないと終わらない。 それは永遠に続く悪夢のようだった。 あたしたち2人だけじゃ到底無理だ。 あたしはしっかりとモップを握り締めた。 そしてまた歩き出したのだった。
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