好きなこと

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そんな中で俺と彼女の遥は逃げ惑ってきたのだ。 逃げながら殺人感染について、過去にも同じことがあったとわかった。 その時の記述によれば殺人感染は昔大量殺人を働いた「F」という人物の怨念が引き起こしているものらしい。 さらには耳たぶを切り落とすことで、感染した生徒に自我が戻ることもわかった。 それでも、彼女と一緒に逃げ切ることはできなかった。 感染が拡大した校舎からはどうにか脱出してきたものの、公園で彼女が襲われたのだ。 助けることはできなかった。 次々と彼女を襲い掛かる感染者たちの顔を思い出して歯軋りをした。 灰色の目をした感染者たちは容赦なく人を殺す。 彼女が死ねば次は俺の番だった。 だから俺は……逃げたんだ。 到底助けられないと判断して、その後、逃げた。 逃げた先にも沢山の感染者がいた。 俺は刃物店で大きな刃物を奪い、感染者たちを撃退しながら、どうにかこの街まで逃げ切ってきたのだ。 隣街での感染はすでに全国的なニュースになっていたたら、この街へ逃げてきた俺は感染していないかどうかのチェックを入念に行われた。
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