妹さん

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3階にあるのは子供用品とおもちゃ売り場とベビー用品だ。 その中で関係があるのはおもちゃ売り場だと察した。 「そうよ」 自信満々にうなづく桃田さん。 「でも、文隆さんはもう高校生だったんですよね? 子供用のおもちゃなんて、興味があるんですか?」 「あら、当時はなかったおもちゃが沢山あるわよね? それに文隆は子供のころからろくに遊んでこなかったのよ」 そうこうしている間にエレベーターは3階に到着した。 桃田さんはしっかりとした足取りでおもちゃ売り場へと向かう。 そこに売られていたのは多様なおもちゃで、年齢層別に並んでいる。 「この変かしら」 桃田さんが立ち止まったのは昔懐かしいコマや竹とんぼの現代版が置かれたコーナーだった。 「いいかもしれませんね」 「それにこっちも」 こんどはゲームコーナーへ向かい、ゾンビを倒していくゲームソフトを手に取った。 あまりに違う2つのおもちゃに俺は桃田さんを見た。 「それ、文隆さんが好きそうなものなんですか?」 「なんでもいいのよ。とにかく文隆がたのしむことができれば」
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