殺人感染２

好きなこと

しかしその店員はアルバイトのようで、面倒事には関わらないといった様子で見てみぬふりをしてくれた。

通報されなかったことに安堵し、ジュースを一本購入してイートインのスペースに座った。

コンビニならワイハイが繋がっているから、心置きなく調べものができる。

俺はまず過去の事件についてもう１度調べ直すことからはじめた。

隣街で起きた、１６歳男性による大量殺人事件。

ごく普通の高校生が突如同級生たちを刃物で切り付けはじめ、総勢40名の生徒と５人の教師が死んだ。

これが最初の事件だ。

発生したのは今から４０年前となっている。

そして、２度目の事件は２０年前に起こった。

同じ街で、突然１人の女子生徒が次々に生徒たちを攻撃しはじめた。

それだけなら前回と同じ様な事件だが、それをひぎりにして同じように犯行に及ぶ生徒たちが続出。

結局、被害人数は１００人を超えることになってしまった。

この２０年前の事件については俺の両親がよく知っていた。

話によれば最初に攻撃的になった生徒の右耳にはアザが出現した。