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それぞれが帰路につく中、藍が慧を呼び止める。
藍「慧くん。ちょっと話したいんだけど。」
慧「……分かりました。」
二人きりで話をするため、駿太が女性メンバーを送って行く事となり、その場には慧と藍の二人。
慧「……なんですか?」
藍「俺さ、夏波ちゃんの事好きなの。
だから今度遊びに行ったときに決めようと思ってる。」
ロングコートのポケットに手を入れ、寒さから白い息を吐く藍は俯きがちに言ったが、その仕草は男の慧が見惚れるほどに絵になった。
慧「決めるって………。
まるで夏波の返事がOKだって、分かってるような自信満々な言い方ですね。」
慧は拳を握り、藍に言った。
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