報われない気持ち

23/26
134人が本棚に入れています
本棚に追加
/392ページ
それぞれが帰路につく中、藍が慧を呼び止める。 藍「慧くん。ちょっと話したいんだけど。」 慧「……分かりました。」 二人きりで話をするため、駿太が女性メンバーを送って行く事となり、その場には慧と藍の二人。 慧「……なんですか?」 藍「俺さ、夏波ちゃんの事好きなの。 だから今度遊びに行ったときに決めようと思ってる。」 ロングコートのポケットに手を入れ、寒さから白い息を吐く藍は俯きがちに言ったが、その仕草は男の慧が見惚れるほどに絵になった。 慧「決めるって………。 まるで夏波の返事がOKだって、分かってるような自信満々な言い方ですね。」 慧は拳を握り、藍に言った。
/392ページ

最初のコメントを投稿しよう!