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1人目 クァー市の市長
これは、魔奴化王国の王様に王国内の有権者共が、
献上品を贈りその献上品を受け取る王様と有権者共の間抜けなやり取りを
王様の側近が、呆れながら見ているお話である。
今日は魔奴化王国の王様 マヌーケの誕生日パーティーである。
そして私は、このマヌーケの側近マトーモである。
料理は一流のシェフのフリした詐欺師が作ったものである。
まぁ手配は私がしたのだが、、、だって王様は何食べても馬鹿だから
味が分からないだろ🤣って言う理由だ。
ついに献上品の贈呈式が始まった。
さっき食い放題で取りまくった皿を持って見守る。
1人目、クァー市の市長からだ。
私はりんごを握力で捻り潰して口に放り込む。
「王様私はこの日を何度待ち望んでいたことか」わざとらしい事を言うもんだ
こんなのに引っかかって感涙するほど家の王も馬鹿じゃないはず。
「うぅっ」「ありがとうよ」
うん!馬鹿だね。9割9分9厘知ってた。
「とっとと献上品出せや老害が」心の中で呟く越えて念じる越えて呪う
「つまらないものですがどうぞ」
献上品は甲冑だった。
どうやって遊ぶのか教えて下さい。
心の中で冗談半分でツッコんでみる。
「あのこれはどうやって遊ぶのじゃ」
王様が、至極真剣な眼差しで尋ねる。
「ブフッ」会場の視線が私に注目する。
いやこんな馬鹿なモノボケする人いたんだ(笑)
本人大真面目だけど
「王様甲冑は遊ぶものというかですね。」めっちゃ困ってる。
「えーっと飾って見て楽しむ物でございます。」まぁそうだな。
「なーんだ玩具じゃないのか⤵」
「なら要らんわい」棒読みで王様が言う。
いや最低か!数分前までクァー市長嫌いだったけど同情するわ。
可哀想だろ🤣受け取ってやれよ。
ラブレター渡されて「いらない」って破って捨てるイケメン高校生より
純粋無垢なその眼差しは痛いぞ。
「そそそそんな事言わないで下さいよ〜」キョドった
「どこか廊下の一角にでも飾っていただけませんか?」
「無理危ない。」
お前みたいな馬鹿が倒さなきゃ安全だよ。
クァー市長は、がっくりうなだれた様子で、贈呈台から下がっていった。
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