3人目  べー森の魔王

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3人目  べー森の魔王

3人目は、魔奴化王国の中でも北の方にある「べー森」の魔王だ。 こいつの特徴は、ちょっと普通の人よりもデカイ。 まぁ普通の身長の人間は、150~180cmくらいが、成人なら普通だろう。 この魔王は、230cmある。 世界の身長ギネス最高記録「ロバート・ワドロー」に負けた事を悔しく 思っている。 「王様お初にお目にかかります。」魔王が挨拶をする。 こいつは、王様を暗殺しようとしているんじゃないか? という嫌疑がかかっている。 「おう北守ってくれてありがと」こっちが王様の挨拶 軽いな 「こちら献上品のドーナツでございます。」 ん!?今こいつ自白したくね? これもう現行犯逮捕で良いよな? 「ん!貴様今何と言った。」ちょっと王様が怒ってる。 流石にツッコむよな。 「毒入りのドーナツと言っただろう。」 「そんな訳無いでしょう。わざわざ今から殺す相手に白状するなんて馬鹿な 馬鹿な真似を私がするとでもお思いですか?」 いや言ったからね。なんで馬鹿なを連呼したんだよ。 「確かに言われてみればそうじゃ」 なんでーーー ちょっと待てよこれまずいんじゃないか? 私が、側近として助けに行ったほうが良くないか? というかそもそも魔王に勝てるのか? 現在進行系で、「葡萄(ぶどう)🍇」は齧ってるけど 「武道(ぶどう)🥋」は齧ってない。 無理だわ諦めよう。自分の命最優先 「王様このドーナツ一緒に食べませんか?」 あの馬鹿演技に熱中しすぎて毒入れたの忘れたか? とう言うかそれドーナツじゃなくてバウムクーヘンな。 サイズでわからんのか? 「なんとも大きいドーナツなのじゃ!」 だからバウムクーヘン 「でしょう私もピザ屋からこれが届いた時は、驚きました。」 お前はどこに頼んだんだよ。 「もぐもぐもぐもぐ」食った(笑) さようなら王様 これで私も社畜から脱出出来る。 「うんうまい」王様が喜ぶ。 死ね。私が心の中で怒鳴る。(悪役交代の瞬間) 「ですよね〜」 「これはべー森の一千星シェフの作った最高級品なんですよ。」 そんなのねぇし、さっきピザ屋で買ったつったじゃん 「だから美味しいのか!」王様が驚く。 こっちにはツッコむ気も無い。 魔王意外とビジネストークが上手い。 王様が、テーブルから玉座に戻ろうとした瞬間 「隙きあり〜」魔王が包丁を出す。 意外とチープだな。 王様は、さっきクァー市の市長から貰った甲冑に付いていた グレイブ(持ちての長い斧)を取る。 「クルッ」王様がひょいと後ろを向く。 「ピタァ」魔王の首の皮一枚斬ってグレイブが止まる。 「お代は現金で、、、」王様がカッコつける。 魔王は失神した。クソだせえ 私はこの日社畜を死ぬまでこなす自分の姿を夢に見ることになる。
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