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5人目 ウェウェコロニーの女王蟻
次が最後の有権者だ。
この魔奴化王国最大の地下王国である「ウェウェコロニー」
の主である女王蟻だ。
この女王蟻は、王国の地下全土を支配している。
故に権力はあるが、所詮デカイ蟻だ。
「ズシンズシン」女王蟻のお出ましだ・・・
でかすぎるだろ
何食ったらそんなにでかくなったんだよ。
あ(# ゚Д゚)あれか?
昆虫ゼリーか?
それとも鶏のササミか?
それともプロティンか?
「王様お久しゅうて」女王蟻が挨拶する。
人間の言葉使えるんだ・・・
気品があるな。
「うん久しぶり元気だった?わしは元気だったよ。」
仲良しかよ。
「ええ元気にしておりました。」
「ボソ」(知ってるよ。お前が元気が無い日が無いだろ)
うーん裏が見えるの早いなー
「わしもう疲れたから献上品早く置いていってくれ。」
王様が悪気の無い声で言う。
いつものように超失礼だ。
「わっわかりました。」女王蟻が答える。
完全に引きつってんな。
「これでございます。」女王蟻が渡したのは白い蚕状の物3つだ。
「なにこれ?」王様が素直に聞く。
「奴隷でございます。」
「それも今季最大の屈強な働き蟻でございます。」
ああそういう感じね。
「いらんよ。」王様の一言一言はありえないほど辛辣だ。
「そんなことおっしゃらず一度使ってみて下さいませ。」
王様は他人をキョドらせる天才だな。
「だっっっってーーー可愛い若い女の子の方がイイじゃん。」
この城に仕えてる若くて可愛い女の子全員訴えて良いよ。
何なら手続きしてあげるから。
「なっわたくしは可憐で若かりしくは無いと!」
否見た目蟻だし可愛くは無いだろ🤣
「そんなことはないよ。可愛いよ。」王様が本心で答える。
「なんとも慈悲深いお言葉ありがとうございます。」
女王蟻が感涙する。
「わしの趣味じゃないけどね」・・・
場の空気が一瞬にして凍りついた。
女王蟻は、さっきとは違う涙を流しながら贈呈台から去っていった。
さっきのヴァヴァ区の政治家が帰ってきた。
「王様献上品でございます。」手に持っているのはレゴ・ブロックだ。
流石にそんな子供な玩具では遊ばんだろう。
「え!めっちゃ欲しかったやつじゃん。」
「お前すげえよ。次の選挙当選させてあげるよ⤴」
うん知ってた最低だな。キャラ変わったな。
まだレゴ・ブロックで遊ぶのか。
「俺心は少年だから」って言ってる万屋銀さんより酷いぞ
「わし心は園児だから」名言が聞こえる。
一つ訂正するならこいつは園児というか乳児くらい世話がかかる。
否乳児より世話がかかる。
とりあえず今日はやっと全部の贈呈式が終わった。
だが私マトーモの仕事は終わらない。
ああそういえばまだ言って無かったな。
この王様には子供が365人いる。
しかも毎日誕生日が違う子供が・・・
毎日私はこれを繰り返すのだ。
明日は、正室24女の誕生日だ。
面倒くせえ
こんな毎日を私はこなしていくのであった。
「やれやれ今日も疲れたな。」
また機会があればどこかで私の苦労を綴りたいと思う。
いつかまた出会う日まで暫く読者のみなさんとはお別れですね。
それではまた
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