透明な君へ

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(あゆみ)!!しっかりして!!』 うっ、まぶしっ……… 『お、かあさん?』 『バカッ!バカバカバカ!!』 目覚めたばかりの私の胸を号泣しながら容赦なくどつくお母さん。 『気分はどうだい?歩。』 『お父さん…ここは…』 病院?だよね。 『急性アルコール中毒で搬送されたんだぞ。 全く…!本当に…お前まで…居なくなっちゃうかもって…馬鹿野郎ッ!!』 途中まで冷静を保ってたお父さんの顔が ぐちゃぐちゃになった。 『ごめん…なさい………お母さん、お父さん…!』 その日は3人で抱き合って、長いこと泣いた。
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