Thank you notes

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 『火曜日の発熱』を最後まで読んでくださってありがとうございました。  この話は、闘病中の方や大切なひとを看病されている方にとって、不愉快になるような内容かもしれません。場合によって傷つく方もいるかもしれない。もっと楽しい心温まる話が欲しいという方もいるかもしれない。そこは申し訳なく思います。  むかし村上春樹さんのエッセイを読んだときに、「ひとが死ぬ話とセックスをする話は書かないでおこうと思った」という一文がありました(後に、ご自身がこれを覆すわけですが)。  ひとが死ねば悲しい気持ちになりますし、セックスをすれば少々ドラマチックになりますから、そうでない書き方も模索すべきなんだと思います。  だけどそういう話を書かずにはいられないのは何故だろう、と思います。  わたし自身の模索のような話にお付き合いくださってありがとうございます。  改稿前のバージョンと両方とも読んでくださった方にも、ほんとうに感謝です。  改稿版はだいぶ甘さ控えめになってしまったので、少しだけおまけを付け足しました。過激表現はありませんが、少し甘めになっています。  羽が透けている蝶々の話です。  本編は終わりますが、もう少しお付き合いいただけたら嬉しいです。   2021年 10月
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