レンくんのおむかえ

しゅぽぽぽぽぽぽ
じょうききかんしゃは煙を上げて進んでいきます。

レンくんは周りを見ておどろきました。
大好きなロボットが空をとんでいます。
プラレールにはしんかんせんにとっきゅうにでんしゃが
びゅわんびゅわんと走っています。

「あらあら、クマさんじょうききかんしゃに乗って
どこへいくの？」

ピクニックをしていたお人形さんたちが
クマくんにはなしかけます。

クマくんはにっこり笑って

「すごいでしょう、ぼくのじょうききかんしゃ。
おじょうさんたち乗っていく？」

「ごえんりょさせていただくわ。
わたしたちピクニックのさいちゅうなの」

そんなふうにクマくんが周りのおもちゃたちと話している時、
レンくんはいい子にだまっていました。
そんなときです。

じょうききかんしゃが、ねこじゃらしのたいぐんの中に
入って行きました。
レンくんはくすぐったくてたまりません。
そして、お鼻がむずむずしてきて

「はっくしょん」

と、くしゃみをしてしまいました。
すると、どうしたこ事でしょう。
周りのおもちゃたちがシーンと止まってしまいました。
そして、ざわざわと
にんげんの子どもだ、にんげんの子どもだ
という声があちこちしたかと思うと、
わっとレンくんめがけて集まってきました。