Goodbye Happiness -24-

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12. " Goodbye Happiness お別れ "  私はその月の末日まで、心を込めて育の身の周りのお世話をし 一度誘われた夜に最後のお別れMaking Love 。  私は育には何も言わずだまってフェードアウトすることにした。          ◇ ◇ ◇ ◇ ◇  一旦、離婚という形を取ったオレと景子。  上司とのことを問い詰めた時、一切言い訳をせず自分が許されないことを したと謝罪してきた景子。  景子からもぎ取るようにして読んだ彼女の携帯の中のメール。  読んでみると、2度目から明らかに脅されていた形跡が残っていた。  彼女は抵抗を試み、拒んでいた。  あなたの心の中に上司との浮気願望があったのか? 否か? 弁護士から 問われた時、全くなかったと景子は答えている。  いつもと同じ酒量だったと思うが、あの日は特別酔っぱらってしまった。  ホテルに入るのも認識していたのに、上司を振り切ることができなかったの だから、自分の心の中に隙があったのだと思う、とも。  弁護士は景子の前では口にしなかったが、後でこっそりと俺に 囁いた。 「奥さんはもしかすると薬を盛られていたかもしれません」と。 「女性を堕とすことを何とも思わない常習者の手口です。 恐らく間違いないでしょう。  脅されて2度3度と相手のいいなりになって会ってしまったことは 残念ですが。ある意味奥さんも被害者と言えます。1度で済んでいたら 被害届を出すこともできたかもしれませんね」
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