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「その意気です! というわけで、これから毎朝おはようの電話を───」
「それはちょっとおかしいですわ!?」
瑠璃子がツッコミを入れる。
「そういうわけですから! 僕もお嬢様を見習って!! 先程お迎えをしたわけです!!」
「もっと良い方法あったはずですわ!??!!?」
食卓に笑いが戻る。瑠璃子は咳払いをする。
「まあ………でも。電話ぐらいはしますわ。あまりしてませんでしたし。」
「ありがとうございます!!」
お互い、久々に再開した。琥珀から見た瑠璃子は、実家を出る前からあまり変わっていなかった。その日、琥珀はずっと、こう思っていた。
お帰りなさいませ、お嬢様。
完
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