ー第15話 友の巻③ー

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ー第15話 友の巻③ー

ペロンチョ・ゲロッパとの壮絶な戦いに勝利した伏夜と八ニャン士。 伏夜と八ニャン士は勝利を喜びながら、里見山の神社に帰ってきた。 そして神社で待っていた猫上様は、そんな皆んなを暖かく迎えていた。 ーーーーー 猫上「おお、お前たち! よー無事に帰ってきたのー!」 伏・八ニャン士「猫上様! 無事戻りましたー!」 猫上「よくあのペロンチョとゲロッパを退治した! 実にアッパレ・アッパレ!」 伏「猫上様、すみません。 私、大事な猫水晶を壊してしまいました」 猫上「いやいや、実は水晶はいっぱいあるのじゃよ! ただ、その水晶の中に大猫神様がおられるかどうかだけなのじゃ!」 伏「そういえば、水晶が割れてもどこからか大猫神様の声が聞こえてきました」 太「あ、僕も大神猫様の声が聞こえました!」 蜜「え? 伏夜様とニャン太郎は、大猫神様の声を聞いたの?」 伏・太「う、うん!」 八ニャン士「えー! いいなぁー!」 猫上「ホッホッホ! 大猫神様はいつでもお前たちの側で見ておる。 悪いこともできんぞ!」 子「チンピラニャン丸! あんたは悪いことばっかりするんじゃないよ〜!」 丸「うるせい、スケバンニャン子! オメーもだよ!」 平「ところで、ニャン太郎! 最後にやった『必殺のアレ』は一体何んだよ!」 斗「そうそう、僕もビックリしたよー!」 蜜「だって急に八ニャン剣必殺『風雷抜刀(ふうらいばっとう)』! なーんていうんだもんねー!」 吉「ぼ、僕もチビっちゃった・・・」 助「でもなんか、最後はカッコ良く決まったよねーん!」 太「ハハハ! あれはあの場の勢いというか・・・。 やっぱりヒーローは、最後に必殺技があった方が話が盛り上がるでしょ?」 八ニャン士「ぜんぜん盛り上がりません!」 伏「でも本当に皆んな、最後の必殺技はカッコよかったよー! 私、感動しちゃった!」 八ニャン士 ちょっと照れる。 伏「ところで、どうして皆んな気を失っていたのに、急に元気になったんだろう?」 丸「そうそう! 俺も不思議に思った!」 吉「だ、だって! ペロンチョがいたあの広場には、ニャン平くんもニャン助くんもニャン斗くんはいなかったよね?」 蜜「だよねー? なんでだろー?」 平「なんか気を失っていたら、首の玉が急に濡れていたんだよ。」 助「そうそう! それから光り出して、その光りで目が覚めたんだよん!」 斗「そしたらさー! 知らないうちに皆んなのところに飛んで来ていたのさー!」 蜜「それで皆んなが集まったと・・・」 子「なんだか〜、おかしなこともあるもんだね〜!」 猫上「ホッホッホ! それはの。 おそらく伏夜さんの涙が、お前たちを目覚めてくれたのじゃよ!」 八ニャン士「えーーー! 伏夜様の涙?」 猫上「元々伏夜さんが持っていたガラス玉で『仁義八行(じんぎはちぎょう)の玉』が作られ、お前たちが誕生したのじゃ。 つまり、伏夜さんと八ニャン士は一心同体という訳じゃな!」 伏「そうだったのね! 納得しました!」 八ニャン士「うーむ・・・。 納得いくような? いかないような?」 すると突然風が吹いてきて、風ニャン神が現れた。 風「やぁ、皆んな! あの洞窟から帰ってきたんだね!」 それから雷も鳴って、雷ニャン神も現れた。 雷「ペロンチョもゲロッパもやっつけて、皆んなスゴイぜ!」 子・蜜「きゃ〜♡ 風ニャン神様〜♡ 雷ニャン神様〜♡」 太「ありがとうございます! 師匠たちの修行のおかげで勝つことができましたー!」 平「と、ところで師匠・・・?」 助「何で2人はボロボロなのん?」 出てきた風ニャン神と雷ニャン神の顔は傷だらけで、洋服はボロボロだった。 風「いやー、君たちの修行が終わった後に北の方へ行ったら、とんでもない化け物に出会ったんだよ!」 雷「まー、俺たちは余裕で勝ったけどね! ハハハ!」 八ニャン士「余裕? 洋服がボロボロで、そんな風には見えませんが・・・」 風「ところでどうだった? 僕の修行は効果あったかな?」 太・丸・蜜・吉「バッチリです!」 太「ニャン蜜ちゃんの指示なんか的確で、どんなに助かったことか!」 丸「ニャン吉なんて走るのが早くて早くて、俺は何にも見えなかったぜ!」 蜜・吉「へへへへ」 蜜「でも、最後のニャン太郎とニャン丸の剣さばきもよかったよねー!」 吉「ゲロッパの腕をきれいにスパッと切ったよねー!」 太・丸「へへへへ」 雷「お、おい! 俺様の修行の方はどうだったんだよ!」 子・平・助・斗「雷電! バリバリっす!」 蜜「そうだよ! なーんか皆んなで『雷電・雷電・・・』ってなんかブツブツ言ってたよね?」 風「え、なに? その『雷電』って?」 雷「ハハハハ! それは、雷ニャン神様の必殺の奥義『雷電』なのだー! なっ! 皆んな!」 4人は疑いの目をした。 子・平・助・斗「よくゆーよ・・・インチキなくせに!」 雷「でも役に立ったろ?」 平「でも、本当に力が出てきたっす!」 子「信じるものは、救われるんだね〜!」 助「敵をバンバン倒したよん!」 斗「イケメンニャン斗さんはピッカピカ!」 しばらくして、猫上様は話しを終わらせる為に、杖で床を叩いた。 猫上「コンコン! さてさて話しはこのへんにして、そろそろお開きにしようかの!」 伏「猫上様! 風ニャン神・雷ニャン神様! 本当にいろいろありがとうございました!」 八ニャン士「ありがとうございましたー!」 風「またいつか、修行の続きをしてあげるからね!」 雷「今度はもっとヘビーな修行してやるぜ!」 丸「マ、マジで・・・」 平「いや。 も、もういいです・・・」 蜜・子「いや〜ん♡ 待ってま〜す♡」 伏「じゃあ、皆んな里見村に帰ろうか!」 八ニャン士「師匠〜! さようなら〜!」 風「おー! 皆んな、元気でねー!」 雷「また会おうぜ! 八ニャン士!」 八ニャン士は笑顔で手を振りながら、神社を後にした。 すると、いきなりニャン平が伏夜の体を持ち上げて肩車をした。 伏「キャッ! ニャン平! 急になに?」 平「ハハハハ! この俺が伏夜様を里見村まで肩車で運びますよー! あー腹減った!」 助「あー、ニャン平! お前だけズルいぞん! 今度は俺が伏夜様の肩車やるよーん!」 斗「ちょっと待ってー! 伏夜様は、このイケメンニャン斗さんがお姫様抱っこするんだよー!」 子「は〜、男ってバカばっかりだね〜」 蜜「ちょっとー、猫ババー! どっちの師匠を選ぶか、帰ってから勝負しようじゃないの!」 子「だまれ! この小童(こわっぱ)! またあたいと勝負しようって〜のかい? 」 丸「おい、ニャン吉! 今度お前のスピードのコツを俺に教えてくれよ! 俺とお前は友達だろ?」 吉「ぼ、僕は早く家に帰って『NyajuU(ニャジュー)』のDVDを見るんです! 君となんか、一生友達になんかなれないよ!」 丸「あー? 何だテメー! まだそんなこと言ってるのかー!」 太「あーあ。 せっかく修行で皆んな1つになったと思ったのに、またいつものバラバラ八ニャン士に戻ったよ!」 すると肩車されている伏夜は、ニャン太郎に笑顔で言った。 伏「ニャン太郎、いいんじゃない! バラバラの方が八ニャン士らしくて!」 八ニャン士「伏夜様!」 伏「私はそんな八ニャン士が・・・大好きだよ!」 伏・八ニャン士「ハハハハ!」 笑いながら帰る八ニャン士の後ろ姿を、猫上様と風ニャン神・雷ニャン神は暖かく見守っていた。 ちょうど陽も落ちてきて、里見村が夕陽で赤く染まっていた。 終わり         ・・・じゃない。 猫上「いやー、よかったよかった!」 風「よかったよかった・・・ってか、おい! 猫上のとっつぁん! 話が違うじゃないか!」 雷「なーにーがー! 簡単に修行を終わるから、とりあえず里見村に来い!・・・だよ!」 猫上「え? 何がじゃ?」 雷「とぼけんじゃねーぞ! 俺はいきなり飛んできた白い矢が刺さって、持っていた水晶が大爆発したんだぞ!」 風「僕なんか最後一気に8本の剣が体に刺さって、殺されそうになったんだぞ!」 猫上「いやいや! ああでもやらんと、あいつらは遊んでばかりで全く修行せんのだよ! でもお前たちのおかげで、八ニャン士も少しは強くなったではないか!」 風「まったくー! 八ニャン士は普段は性格がバラバラで弱いのに、8人そろうと強くなりすぎるんだよ」 雷「そしてまさか戦いの最後に、あの大猫神様が出てくるとは思わなんだ」 猫上「大猫神様も、いいかげん早く終わりたかったのじゃろ!」 風・雷「それであんな無茶苦茶なことを! やっぱり1番怖いのは大猫神様だってことだな・・・あー、恐ろしい」 猫上「おぬしらも、調子に乗りすぎるんじゃ! あの洞窟の戦いなんぞ、パパッと適当に終わらせればよかったのに!」 風「だって・・・なんか簡単に負けるのも悔しいじゃん!」 雷「想像以上にあいつらの力が強くなりやがったから・・・ついついムキになったんだよ!」 猫上「ホッホッホ! そんなところが、本当にお前たちらしいのぉ」 風「もう猫上のとっつぁんの言うことなんて聞かないからね!」 雷「早く、くたばりやがれ! クソジジイ!」 猫上「ホッホッホ! またあいつらの修行の時はお前たちを呼ぶからよろしくな! それじゃあ、風ニャン神と雷ニャン神! バイビー!」 そう言って、猫上様はさっさと神社の中に入って行った。 風・雷「とっつぁん! かるっ!」 本当に終わり ーーーーー あのペロンチョとゲロッパは・・・ 猫上様と風ニャン神・雷ニャン神が仕組んだ修行だったんですねー! 全部、八ニャン士が強くなるための修行でしたー! 伏夜と里見村を守る八ニャン士の物語は、これからもまだまだ続きます。 これからどんなことが待っているのか! 戦え!『里見八ニャン士』! また次回まで、お楽しみニャン! 『里見八ニャン伝 風神雷神編』 完
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