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一緒に。
部屋を決めてから2ヶ月後、2人は借りた部屋にいた。
この日は引っ越しだったが、先日夫婦になったばかりのひさとアヤが来て手伝ってくれたせいもあり、早々に引っ越し作業は終了。
4人で引っ越しそばを食べてひさ達は帰っていった。
その後二人ともシャワーで汗を流し、今は夕方5時。
二人はリビングの何もない部屋に座りひと息ついた。
「仁くん、これからよろしくお願いします」
「リサ、俺も。よろしくお願いします」
二人はケジメである挨拶を交わして笑い、そして誓いのキスをした。
すると、だんだん仁が情熱的なキスをしてきてリサはそれに応える。
まだ夕方だったがそのまま寝室へと移動した。
二人で寝る初めてのベッド。
引越しを機会にベッドだけは二人で選んだ。
「また初めてが増えるね、仁くん」
リサがいうと、
「これからも二人でいろんな初めてを増やしていこう」
仁が答える。
それから仁は今まで以上にリサをやさしく、やさしく抱いた。
愛しくて仕方がないというように…。
リサと仁はこの上ない幸せを感じて達したのだった。
*******************
初めて好きになった人が初めて付き合った人同士である仁とリサ。
初めてのキスの相手であり、初めての経験も一緒にしてきた。
そして、これからまた二人で初めてのこと、同棲生活を始める二人。
「初恋の人と結婚するほど幸せなことはない」
二人はこの後二十歳を待たずに入籍した。
(了)
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