親友の結婚式

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親友の結婚式

雲一つない、抜けるような青空。 海岸沿いのホテルに隣接した、総ガラス張りのチャペルは遮るものがなく眩しい。 大安吉日の今日の良き日、私の親友である里中美央(さとなかみお)が結婚式を挙げた。 お相手は、私の親戚の長谷川斎(はせがわいつき)くん。 今年は出会いから丸20年という、節目の年。長い年月が2人の歴史、そして絆となって、今日の日を迎えた。 私は、坂上愛(さかのうえあい)25歳。 現在、自身が通っていた母校の幼稚園に勤務して3年目の幼稚園教諭だ。 四大を卒業しているので、職場に短大卒の先生が多い中、少し年齢を感じているこの頃…。 幼稚園の先生は体力勝負。 スキルは年齢と共に上がるものだが、それに反比例し、体力的にはどんどんキツくなる。 でも、仕事は楽しい。 子供達は可愛い。 この仕事は天職だと思ってる。 体力の続く限り、続けていきたい。 それはさておき。 今日の主役は私の親友。 美央は私と同じ、カトリックミッションスクールを幼稚園から大学まで出ている。 その後、大学院に進み、臨床心理士の資格を取得した後、この春からスクールカウンセラーとして母校に勤務している。
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