親友の結婚式

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テレビや雑誌で有名な、このホテルの朝食ビュッフェを楽しませていただくつもり。 ちなみに、新郎新婦は今日中に成田まで移動。 明日、朝イチ成田発の飛行機でハネムーンに旅立つためだ。 ◇◇ 「愛! ブーケ、お前が貰ったのか。」 「お兄ちゃん。 そうなの! すっごく綺麗でしょう?」 「斎も美央ちゃんも、ブーケは愛ちゃんに渡すって決めてたみたいよ。 フフフ、次は愛ちゃんの番よ〜。」 「み、雅ちゃん! 私にそんな人いないの知ってるじゃない! まあ、御利益があることを願うわ。」 兄の聖(しょう)と義姉の雅(みやび)ちゃんが来てくれたのは、親族の控室へ一緒に行くため。 「あ、そうだ。 このブーケ、このままだとそんなに長持ちしないわよ。ドライフラワーにしてももちろん綺麗だと思うけど…。どうする? 少しお金はかかるけど、プリザーブドフラワーにも出来るわよ? ホテルに入っている花屋さんなら必ずそういったサービスがあるはずよ。」 「ホントに? ずっとこの瑞々しい感じが保てるならその方がいい! ホテルの正面玄関のところにあった花屋さんよね?」
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