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「ええ。一緒に行こうか?
聖、子供達、控室に連れて行ってくれる?」
「あぁ、わかった。
あ、雅……」
「わかってるわ。私に任せて。」
お兄ちゃんと雅ちゃんも元々は幼馴染の同級生。ずっと長い時間を共に過ごしてきた2人。いつも、全てを言わなくても考えていることがわかるようだ。
雅ちゃんに連れられて、花屋さんでプリザーブドフラワーをオーダーした。
加工には時間も金額も結構かかるみたいだ。
「弟のお嫁さんのブーケをもらってもらったんだから、これは私達からのプレゼントにするわ。」
「え! 雅ちゃん、いいの?」
「ええ、もちろんよ。
さっき聖も言いかけてたでしょう?」
あ! あれはそういうことだったんだ。
兄夫婦はいつまで経っても私にとことん甘いから…。
「ありがとう! 大事にする!
もう、御利益あるように毎日眺めてお祈りしちゃう!」
「フフフ、そうして。
出来上がりが楽しみね。」
その後、私は受付を頼まれているので急いで用意しなければいけなかった。
振袖での動きにになれていないから、受付に行くのも急がなきゃ。
親族控室に寄る時間はないな。
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