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「雅ちゃん、私、受付に行かないといけないから、親族控室には行けないわ。
ちょっと時間オーバー気味。」
「あ、そうだったわね。
じゃあ、聖には言っとくわ。
受付、よろしくね。」
私は親族ではあるけど、美央の親友。
だから今日は受付も担当している。
新婦側の参列者ならほとんどわかるしね。
「雅さん! 兄夫婦がご挨拶に…」
礼服を着た若い男性が、走って雅ちゃんのところへやってきた。
え…
この声…
「蓮くん!
朝倉さんのご夫妻が来てくださったのね。
今伺うわ。
あ、ちょうど良かった。
こんな機会じゃないと紹介できないものね。
私の義妹なの。
坂上愛。
確か、同級生なんじゃなかった?
2人とも68期だったわよね?
蓮くんは高校組だから面識なかったと思うけど…」
「蓮…?」
「愛…」
うそっ! な、なんで⁇
蓮がどうしてここに……
「…あら? やっぱり知ってた?
蓮くん、今、斎の秘書をしているの。」
秘書⁉︎
斎くんの?
「積もる話もあるだろうけど、今はちょっと案内してもらわないとね。
愛ちゃん、今日はホテル泊でしょう?
蓮くんも後片付けで残ってくれるから、その時にでもお話しなさい。」
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