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「……実は、正直、預かって頂くの迷ってたんです。でも、母が穏やかに過ごせるなら、ショートステイを利用して良かったです。助かりました」
「また、いつでもお待ちしてます」
二人が何を言っているのか、よく分からなかった。でも、由美がいつもよりずっと優しい表情をしているのが、私には、嬉しかった。
「お荷物、取って来ますね」
走っていく南さんの背中を見送ると、由美は私の顔を覗きこんだ。
「お母さん、迎えに来たよ。一緒に帰ろう」
私は、笑顔で大きく頷いた。
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