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「ごめんなさい、怖いって言うのは一颯さんの事じゃなくて、その他諸々の事です」
「お願いだから、これ以上、何も言わずに所有されてて」
私は強く抱きしめ返して頷いた。
仕事上では鬼軍曹と呼ばれる位に厳しい一颯さんの裏の顔、甘い毒牙からは逃げられず、深みにはまるばかり。溺愛されているのが自分でも分かる位に、ありったけの愛を与えられる。どんなに大好きと伝えても足りなくて、与えられた分の愛を返しきれていない。
後程知った事だが、ダイヤモンドは"永遠の絆"、ピンクダイヤモンドには"完全無欠の愛"と言う意味合いがあるらしい。
その意味合いの通り、完全無欠な愛を捧げ合い、永遠の絆で結ばれますように。生涯を通して一緒に居られますように。
これから先は、私なりに一颯さんに愛をお返ししていこうと思う。
所有されているだけではなく、私も所有してあげる位の勢いで──
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