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【番外編】君を一生、愛すると誓う──(side:一颯)
「おかーさん、お姉ちゃんがイケメン連れてきたー!」
早めのお昼を済ませて恵里奈の実家に御挨拶に行った日、インターホンを押して玄関のドアを開けた瞬間にドダバタと落ち着かない雰囲気になる。恵里奈の御両親は昼間は仕事だと言っていたので夜に御挨拶に伺うはずだったのだが、ご好意で平日の昼間に伺う事になった。
玄関先に出迎えてくれたのは恵里奈の妹。祐里奈(ゆりな)ちゃんと言うらしい。恵里奈に瓜二つだったが、髪色は明るく、とても社交的な感じの子だった。妹に案内されて、リビングに通されると恵里奈のお父さんが座っていた。
「初めまして、恵里奈さんとお付き合いをさせて頂いている真壁 一颯と申します」
深々と頭を下げて、手土産を渡す。恵里奈のお父さんはお母さんを呼んで、緊張した様子で挨拶を返してくれる。リビングに家族が集まり、コーヒーと洋菓子を出してくれた。
「娘から話を聞いた時は驚きました。こんなに素敵な方が彼氏だなんて……!しかも、若くしてホテルの支配人なんでしょう?恵里奈には勿体ない位だわ!」
「一颯さん、お姉ちゃんのどこが好きになったの?お姉ちゃんはドジだし、鈍臭いし!」
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