【番外編】君を一生、愛すると誓う──(side:一颯)

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そう言って、恵里奈はポスンッと俺に抱き着く。恵里奈から甘えてくる事は滅多にないのだが、今日はどうしたんだろう?上目遣いをして、可愛い顔を俺に向けてくる。 「一颯さんが家族になったら、もっと独り占め出来ますね。忙しくても毎日会えるし、おはようもおやすみも言えるし……電話じゃなくても、直接言えますもんね!」 「急にどうした?」 「ずぅーっと言うのを我慢してましたが、最近の一颯さんは女子社員にカッコイイって噂されてるんですよ。それは喜ばしい事なんだけど、私はちょっとヤキモチ妬いてます……!」 ぷうっと頬を膨らませているから、口元が緩んで笑ってしまう。そんな風にヤキモチ妬いて貰えるならば、本望だな。 「恵里奈が思ってる程、モテないよ。それにほら、女は恵里奈にしか興味はないから……抱きたいのも恵里奈だけだ」 耳に指をかけて唇を塞ぐ。次第にトロンと潤ってくる恵里奈の瞳。 「ここで……する?」 その先の行為を知っている恵里奈は、首を横に振る。 「ベッドに行く?」 顔を赤らめながらも素直に首を縦に振る恵里奈が愛らしい。 君を一生、愛すると誓う── .。.:✽【END】+.。.:✽・
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