本日、総支配人に所有されました。

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中肉中背の旦那様が豪快に笑い、奥様は優しく微笑んで下さったので、私も答える様に口角を上に上げて静かに笑みを浮かべる。 隣の支配人も同じ様に静かな笑みを浮かべて、私達を見守った。 鈴木様御夫妻は気品溢れる、印象のとても良い方々で好感が持てる。その後は鈴木様のお荷物をお預かりして、スイートまでお届けをし、任務完了。 「まっ、まさか!鈴木様にスイートをお貸しするとは思いもしませんでした!」 またまたエレベーターの中。 何も知らされずに対応させられ、一段落ついたので、ほっと一息ついたところ。 支配人がいつの間にかに外出中の鈴木様に電話連絡をし、スイートルームへの移動の確約を取り付けていたとは知らなかった。 驚きを隠せずに興奮しながら話かけてしまったが、支配人は微動だにせず返答してくれる。 「鈴木様は本店のお得意様なんだ。こちらにも興味を持って、今回は御予約頂けた。今回しくじると本店にすら宿泊しなくなる可能性も出てくる。しかし、チェックインの時間になり、部屋がないのも事実。 お客様を選ぶ訳ではないが、新規のお客様をスイートルームにご案内すると後々、面倒事になり兼ねない。ならば、信頼の置ける鈴木様に御理解頂き、移動をしてもらおうと考えた訳だ。 この事が吉と出るか、凶と出るかは分からないけどな」
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