黒いほころび

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「特上ヒレ」 「俺も」 「こっちは特上ロースだ」 すぐさま店員が復唱して厨房に注文を入れる。 清水はにこりとする。 さっきの客が全員、店で1番高いステーキを注文してくれたからだ。 清水のこの店のもうひとつの売りは肉は客が焼いてもいいし、店側に焼いてもらってもいいと、客の好き好きな方法を選択出来るということだ。 このスタイルも案外、人気を呼んでいた。 「いらっしゃいませ」 また4名が来店した。 これでもう満席になった。
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