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肉、ステーキ。言い表すのはどちらでもいいが、大体、8割は自分で焼く客が多く、残りの2割が店に焼いてくれと言う。
「店長!」
店員が清水に大きな声を掛けた。
何だ、と清水は注文をさばきながら首だけ振り向く。
「外にまだ10人ほどのお客さんが並んでいますよ」
「何だって?」
清水はカットしていたナイフを止める。
結構なこの雨の中、まだ10人も客が並んでいるだと。
いくら立ち食いスタイルでも客一人は30分も店に居る。
「そんなに雨宿りばかりしたいからうちに来たのか?」
清水店長も店員も大わらわである。
「はい、お次にお待ちのお客様どうぞ」
ようやく一人入れ替わる。
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