【第四章 結末】

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その時。ふと、嘉月が立ち止まった。 「どうした」 「灯が見える……? ここ、扉になっているのか」 通路の左側に、一筋の光が見えた。 確かに、扉から光が漏れ出しているように見える。 「嘉月、場所、変わって。あ、ほんとだ。これ、動きそう」 嘉月のみつけた扉らしき岩を、そっと押してみる。と、横にスライドした。その先には……眩しい光。今まで暗闇に慣れていたぶん、眩しすぎると感じる光に、思わず目を閉じる。 しばらくして、すこしずつ目をひらくと、そこにいたのは。 「なんだ、意外と早かったじゃないか」 「紫乃さん。玲央さん……先生も」 「……こいつらっ」 いきり立つ嘉月を宥めながら言う。 「待てよ、嘉月。彼らが犯人ってわけじゃない」 「だが、俺たちを閉じ込めて……」 「これもゲームのうちなんだろ。考えてもみろよ。本気だったら、抜け道のある部屋なんて選ばない。あれ、お芝居ですよね、紫乃さん」 「そこまでわかっていたのか」 「一応、名探偵なんで」 「それで? 犯人は、わかったのか」 「犯人?! それは、この屋敷の」 「黙れ、御園嘉月。今は紫乃さまが話をしている」
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