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待ち伏せボーイとうんざりガール
駅が見えてくると、身体の中で警戒アラートが発動されるようになってしまった。
何でこうなってしまったんだろう。あくまで平穏な学校生活を送っていたはずなのに、その平穏が少し前から奪われてしまった。
ヤツによって。
案の定、今日もヤツはそこにいた。
まだ数十メートルの距離があるけれど、それがヤツだということは残念ながら遠くからでも分かってしまうのだ。
ヤツはまだ私に気付いていないだろうか。
私はコンビニの前で歩みを止め、そこにあった郵便ポストに身を寄せた。
スマホをカバンのポケットから取り出し、耳に当ててみる。
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