ヒーロー

ヒーロー⑴

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『ゆう、ゆうちょっと来なさい。』

『なに～？ぱぱ』

小さい男の子が男の人のところに転びそうになりながら走って、男の人の前にきた。

男の人は小さい男の子の頭を撫でながら笑っている。

『ゆう困った人が居たら助けるんだよ。泣いてる人が居たら助けるんだよ？』

『こまってるひと？』

『そう。ゆうは良い子だから出来るよな？パパの子だからな！』

『うん！ぼくパパの子だからこまってる人いたらたすけるよ！』

男の子はニコニコ笑いながら男の人に抱きつく。

『よーし！さすがパパの子だ！良い子だからパパと約束しような。』

『うん！やくそくする！ゆびきりげんまんしよ！』

男の子は男の人とゆびきりげんまんしながら約束した。

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