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ヒーロー⑶
シャワー室から出てきて、自室に戻りジャージに着替えて、制服とカバンを持ち部屋から出る。
「あ、おはよー南原!」
「おはよ安倍川!」
部屋から出ると珍しく同室者であって友達である安倍川が起きてソファーに座っていた。
「めずらしいね!いつも寝坊する安倍川が起きてるなんて。」
「俺だってやれば出来る子なんです。」
「ははは!安倍川が出来る子か~、ずいぶん成長したね 。」
「ちょっとちょっとばかにしすぎだから!!」
これが俺たちのいつものやりとり。
安倍川は面白いし頼れるから好きだな ~
「つか、お前朝練なんだろ?早く行かないと遅れるぞ。」
そう言われて初めて朝練の時間まであと少しだと気がついた。
「やっば!じゃあまた教室でな !!」
「はいはい、頑張れよ~」
だるそうに手を振ってくる安倍川に見送られながら急いで部屋を出て体育館に走って向かった。
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