武器~結子サイド~

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あたしは新に触れていないからその感触はわからない。 でも、和樹が嘘をついているようには見えなかった。 「わからないけど、それも錯乱させるためかもしれないよ?」 「本当にそうなのか? あいつ、本当に死んでるのか?」 和樹の質問に、あたしは答えられなかった。 一瞬、新は本当に生きているのではないかという考えた脳裏をよぎる。 でもそんなハズはない。 あたしたちは新の葬儀にも参加したのだから。 和樹はいつまでも自分の両手を見つめて、震えていたのだった。
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