☆本作の遊び方☆&~プロローグ~

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☆本作の遊び方☆&~プロローグ~

 ☆本作の遊び方☆  本作は、お話の途中に分岐点となる選択肢があり、そこで選んだ選択肢によってその後のストーリーが変化し、それに付随して結末も変わっていく、「マルチストーリー&マルチエンディング」形式の小説になります。  選択肢の後に書かれたページ数を、ページ下部(もしくは最上部)にある「ページ数入力枠」に入力して下さい。指定されたページに飛ぶことによって、選んだ選択肢の、その後のストーリーを読むことが出来ます。(「次ページへ」は、そのまま次のページに進んで頂ければOKです)  複数ある結末は、ほとんどが「Bad ending」ですが、幾つかの「Little good ending」と、「Good ending」がひとつ、そして「Best ending」がひとつあります。いずれかのエンディングにたどり着いた後は、一番最初からやり直したり、直前や幾つか前の分岐点に戻るなど、「読み進め方」もご自由にお選び頂ければと思います。(ページ上下にある「前ページへ」ボタンで戻ると、まだ読んでいないページを見てしまう可能性があるので、お手数をおかけしますが、ブラウザの「戻る」ボタンで戻って下さい) 宜しければ、GoodやBestの結末が見つかるまで、楽しんで頂ければ幸いです!    * * * * *   ~プロローグ~  酒でシビれたような重たい頭を持ち上げ、やっと目を覚ます。見慣れた事務所の光景を見わたし、時計を探す。……もう、昼の1時か。まあ、いつものことだ。  俺は、世間で言うところの“私立探偵”というものを生業にしている。「探偵」なんていうとカッコよさそうだが、まあいいとこ「個人経営の興信所」といったところだ。  依頼といえば、浮気調査とか、結婚相手の素行調査とか。一度、アイドルくずれの女の追跡調査を頼まれた事があったが、あれはちょっとスリリングだったなあ。    ……まあ、俺のやってる「探偵業」ってのは、そんな程度のものだ。決して容易い仕事というわけではないが、人様に自慢できるようなものでもないだろう。  起き抜けに、早速煙草を咥え、火を付ける。実は俺は、昔は一応「刑事」なんてものをやっていたこともあった。まだ若かりし頃、だ。むやみやたらと、正義感みたいなものに駆られていた。だが、なんというか「組織」とか「派閥」とか、うざったいものが多すぎた。早い話が「周りとソリが合わなくて、退職した」ということだ。これもまた、人様に自慢できるようなものではないな。        とりあえず、朝方までやっていた追跡調査のまとめに入る。ちっぽけな仕事だが、おろそかにしていては次の仕事が入らない。まあ、俺も少しは大人になったということだ。  その時。 「ぶるるるる……」携帯のバイブが鳴る。この番号を知っている人間は、限られている。誰からかかってきたのかと、ディスプレイを見る。先輩か……。 「もしもし……」 「おう、勇二か?」  “勇二”というのが俺の名前だ。 「はい、先輩。お久し振りです……」  “先輩”というのは、俺の刑事時代の先輩で、俺の唯一頭の上がらない人だ。というより、所属している警察署でも、この人に逆らえる人はいないだろう。というと、なにか「鬼刑事」みたいだが、そうではない。もちろん犯罪を犯した者には厳しいが、後輩であり無鉄砲だった俺を叱りつつも見守ってくれ、しかも間違っていると思えば上にもはっきり物を言う。いわば「人間として」魅力のある人。男が男に惚れるとはこういうことか、と思った。根っからの犯罪者は別として、この人を憎んでいるという人を、俺は知らない。      「勇二、最近どうだ? 探偵の仕事はうまくいってるのか?」 「はあ、ぼちぼち……」 「『ぼちぼち』はないだろう。とにかくだな、おまえはちょっと目を離すとすぐに……」
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