夜に、叫ぶ。

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 俺は、怒りに燃え仁美を睨みつけた。 「きさま、よくも……!」  その仁美は、これ以上嬉しい事はないとでも言う風に、にやにやしている。 「ふふふ……あっけなかったな。もう死んじまったのか? もっと痛めつけてやろうと思ったのにな。ふふふ……」 「てめえ!」  仁美に殴りかかろうとしたその時、身体がふわっと宙に浮いた。 「くそう、くそう!」  これも仁美の“力”か。身体は宙でピタッと止まり、俺はただそのまま拳で空を切り、もがいていた。 「ふふ……お前も、和美に惚れていたんだろ? 和美がよく言っていたぞ。勇二さんは、あたしの事好きみたい』ってな……」 「うるせえ! ちくしょう、それ以上言うな!!」  仁美は、さらに嬉しくてしょうがないというように笑い続けた。 「ははは! それが、自分の先輩に奪われるとはな! 間抜けな奴だ! おまけに、好きだった女の旦那と、一緒に働くのが辛くて刑事をやめたか? そうだろう? 笑わせてくれるな、お前って奴は……!」  仁美は、自分の復讐を遂げ、嬉しくてたまらないんだろう。俺を嘲り続けていた。 「どうだ? ここで許しを請えば、助けてやってもいいぞ。愛しい和美を死に至らしめ、尊敬する先輩を殺した私に、許しを請うんだ。お前ならできるだろう? プライドも、根性もない、おまえだったら」  俺は悔しくて、情けなくて。ボタボタと、涙がこぼれ落ちた。  ……くそう、絶対許しなど請うものか。でも、これ以上どうすることもできない……!!  俺は…… A:「ふざけるな!」と啖呵をきった。→100ページへ B:もはやこれまでと、覚悟を決めた。→98ページへ C:結局、仁美に許しを請うことにした。→次ページへ    
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