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「みんなごくろうさん。なんとか暗くなる前に終わったな」
「みんなのおかげですごくきれいになったね。僕からもお礼を言うよ」
「疲れたよー。静さん、今日のごはんは大盛でお願いー」
「そうね。今日はみんなもいるし、腕によりをかけるわよ」
「母さん、俺、餃子が食べたい!」
「はいはい。じゃあ、私は食事の準備に入っていいかしら?」
今日の夕食は中華に決まったみたいだ。
大皿をみんなでシェアして、きっと楽しい食事になるね。
今日は私もお酒が飲みたい気分だった。
実は昨日の買い物で、私の好きな甘いサワーを買ってきてあるから、今日はそれを飲もう。
「なぁ、今のほうがいいんじゃないか?」
「え? 呉っち、なんか言った?」
「……いや、別にいい」
そんな中、せっかく呉本くんが切り出してくれたのに、カナンのひとことで簡単に折れようとしている。
私も同じことを考えていたから、ここはちゃんと参戦しないと。
「ほ、ほら、写真を撮ろうって、さっき話したじゃん」
「あ、そう言えばそうだった。姉ちゃん、よく覚えてたね」
「え、あんた、まさか忘れてたの? あんだけ盛り上がっておいて?」
そういうカナンはどうなんだと、きっと私と呉本くんは同じことを思っているに違いない。
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