第7話 大掃除

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「えっと、そしたらあたしたちはどう並べばいいのかな」 「あ、ライラどうするの?」 「陸、連れてこい。四季、いいだろ?」 「もちろん」 「ちょっと、廊下汚したらひっぱたくからね!」  陸くんがライラを連れてくる間に、昔の写真を見て立ち位置を相談した。  だけど、人数も男女比も私たちとは違っていて、どうがんばっても再現できそうもなかったから、並び方は気にしないことになった。 「あたしは莉亜の隣ー」 「勿忘草を隠さないようにするのよね?」 「この間の芝桜みたいになるのか?」 「健太に言っておかないと」 「ワンッ」 「わ、陸くん、もう戻ってきたの」  私たち六人とライラの位置取りが決まったところで、ちょうどよく呉本くんが戻ってきた。  何度見ても高そうなカメラだけど、実際にいくらくらいするんだろう。 「ここにしようと思うんだけど」  四季さんが場所を指定すると、呉本くんは即答でこう言った。 「割と逆光だけど……」 「呉っちー、台無しだよー」 「そうだそうだ! 空気読め!」  呉本くんは至極まっとうなことを言ったはずなのに、ひどい言われようだ。  呉本くんの表情が少し歪んだ気がしたけど、気を悪くして撮影拒否なんてことにはならないよね。
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