第7話 大掃除

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「太陽のことなんて全然考えてなかったわね」 「上から撮れば、なんとかなるんじゃないか」 「でも、今回は健太も入るんでしょ?」 「呉っちの力で太陽くらい消せるんじゃないの?」 「ある程度は、調整できる」 「え、そんなことできるの?」 「と、とりあえず、一回試しに撮ってみませんか?」 「そうだね。どうしても難しければ、場所を変えればいいよ」  四季さんはそう言ったけど、私はここがいいなぁ。  みんなと勿忘草が一枚に収まる写真なんて、想像するだけで素敵だもん。  四季さんが片方の端に立って、反対側に呉本くんが入る。  残ったみんなは勿忘草の前で体を寄せ合い、できるだけ小さくなって、呉本くんがセットしたカメラに注目した。  斜め前から差し込んでくる陽の光は確かにまぶしかったけど、目を開けていられないほどではなかった。  あとは写真の出来上がりがどうなるかだけど、こればっかりは祈るしかない。  シャッター音を確認して、前列にいた私たちは崩れるようにバラバラになった。  これはこれで楽しかったけど、何度もやるものじゃないかな。 「どう?」 「ちょっと待て」 「私、目をつぶっちゃったかも」 「ライラ、ちゃんと前向いてたかな」 「ワオーン」 「おいおい、確認する前からテイクツーは確定か?」  みんなが口々に思ったことを口にしている中で、呉本くんが四季さんにカメラの画像を見せた。
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