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ふう、ん?と睡蓮は妖しく笑う。まるで信用していないというような顔で笑うので、江滝は睡蓮の乳首をかりこり、と弄びながら情けなく媚びた。
「お前はまるで俺の事を信用してくれない。お前は俺の宝、俺はお前の為に生まれてきたというのに。どうしたら俺を信じてくれるのだ」
「だってあんたは嘘つきだもん。親友を豚の姿にしたお前、親友の妻を寝取ったお前なんか信用できっこないでしょう?」
「睡蓮……」
「だから、ねえ。私を奥さんにしてよ」
「なんだと?」
乳首を擦られ、性器を咥えこみながら身悶えしている睡蓮が、ねだる。
「もう、今の奥さんなんかいらないでしょ?私がいればあんたは幸せなんだから」
「しかし……」
「私をあんたの家に住まわせて……。二人きりで住みましょうよ……、毎日毎日、ずっと、こんな風に乱れましょうよ……、ねえ……」
睡蓮の口が開き、朱い舌がぺろぺろ、と行き来する。江滝の肯定と口づけをせがんでいるのだ。それに応えるのを暫く、躊躇った。
(この女は美しい。この女は愛らしい。もはや俺を蝕み、片時もいなくてはならない存在になってしまったのは間違いのない事だ。だが……この女といれば間違いなく俺は破滅するだろう。将来はない。この女に骨までしゃぶられて、死ぬ。その未来しか思い浮かばん。俺は、何の為にここまで来たのだろう。貧乏が嫌だった、愚鈍な父のようになるまいと必死だった。その努力が水の泡になる事は果たして良い事なのだろうか……)
と、そこまで考えてから江滝は睡蓮を見た。
すると、どうでもよくなった。
この女を抱いていれば幸福なのだ。もう、望んでいる全てが手に入った気にすらなるのである。
他に必要なものがあるか?
(いや、ない)
心の中で江滝は言い切り、睡蓮の口の中に舌を差し入れながら、口づけをした。すると睡蓮は嬉しそうに舌を歯と舌で押しつぶして応えてくれる。ちゅうちゅうと吸いつくして、「一生、愛してあげる」と返事をしてくれているのだ。その返事に江滝はすっかり嬉しくなってしまって、何度も何度も腰を振ってどすん、どすん、と重い一撃を沢山睡蓮の膣にお見舞いしてやるのだ。睡蓮は淫乱な女だから喜んで江滝の性器を肉壁でしゃぶり、極楽へと誘なってくれるのである。
最近では行為の最中に気を失う事も増えた。
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