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私がそれを体験したのは、大学を卒業して保育士となった1年目の春のことでした。
子どもが好きな私は、保育士になるのが長年の夢でした。
辛い就職活動を乗り越え、新人研修を終え、晴れて保育士として働き始めた私は、毎日が楽しく充実した日々を過ごしていました。
園児達は素直で可愛く、「ゆみ先生」と呼ばれるのがとても嬉しかったことを覚えています。
保育士の先輩方もベテランの方が多く、一緒にすみれ組を担当するあきこ先生は私の母と同じくらいの年齢で、まるで娘のように私のことを可愛がってくださいました。
とても幸せな日々でしたが、ひとつだけ、気にかかっていたことがありました。
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