待ってる
2/4
読書設定
目次
前へ
/
4ページ
次へ
夕方、雨上がりの、帰り道。 私は綺麗に舗装された道を歩きながら、あの人の顔を思い出す。 もう会う事もないであろう人の顔を、上手に思い出す。髪も、目も、鼻も、口も。綺麗に再現されたはずなのに、その映像にみるみる霧がかかっていく。 我ながら薄情だ。でも仕方ない。バランスの取れなくなった愛情はもう不要だから。 美しい酸素を取り込むための深呼吸を一つ。 空っぽの私を埋めるように、大きく大きく吸い込んだ。
/
4ページ
最初のコメントを投稿しよう!
5人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
71(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!