わたしはおねえちゃん

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「俺?俺は松波裕太。今、泣きじゃくってる菜穂ちゃんの弟だよ」 「ちがうよ。ゆーたは、おにいちゃんみたいにかっこよくないし。ちっちゃいもん」 ずび、と鼻をすすりつつ、弟という目の前のお兄ちゃんをみあげる。 「俺、かっこいい?姉ちゃんに褒められるの嬉しいねぇ」とにやにやしてた。 「ゆーたきらいだもん」 「あれ?俺嫌われてんの?なんで??」 だって……、ナホが思ってることぜんぶ、おおきいゆーたにぶつけた。 隣のブランコに座って、ぜんぶぜんぶ、聞いてくれた。
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