わたしはおねえちゃん

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「はっはーん。菜穂ちゃん、嫉妬かぁ」 「しっと?」 「もやもやするその心の名前だよ」 ゆーたお兄ちゃんはナホの頭をなでながら言う。 「菜穂ちゃんが、ひとつオトナになった証拠だね。自分の心に正直だ」 「どういうこと?」 ナホにはむずかしい。 「寂しかったんでしょう?」 うん。 「裕太にママ取られるって思ったんでしょう?」 うん。 ゆーたお兄ちゃんはナホの気持ち、代わりに言ってくれる。
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